2011年11月4日金曜日

さぼってちゃいけません Vol.2



だいたい、自分で選んどいて何なんですが、後進国での生活って、結構疲れるものなんです。

今まで生きてきて、普通にうまくいってたことが、ここにきて、毎回うまくいかない。

元々不便の中で暮らしていた人ならいざ知らず、不便ってなに?って感じの国に育った私達に取って、後進国での暮らしは、毎日ほんの少しずつ心を蝕み、荒ませ、体調さえをもじわじわと犯す危険性を多いに孕んだものなのです。

私はここ、後進国の中でも恵まれた方の国にいながら、”お金がない”とか、”貧乏暮らしも悪くない。”なんて、簡単に言うものじゃないな、と強く思い知る事が、いくつかあって、それほどに、自分の国が、あまりにも恵まれ、特殊な国であることを、何度も確認する機会を得ました。

だから、車にぶつけられた時、”あぁ、もう、この国は終わりにしよう。”と呆気なく放棄してしまう。

だいたい、打たれ弱い自分に、この剥き出しの、秩序も容赦もないこの国は、あまりにもキツ過ぎる。

もうこんな生活終わりにして、もっと快適な暮らしがしたい。
湯船につかりたい。あぁ、何もかも忘れて、湯船につかりたい!

そう思いついたあとは、何枚かの着替えと洗面具だけをバックに詰め、相変わらず降り続く雨の中、取りあえず、この町を去る、西行きのバスに乗り込みました。

まず最初に向かった先はメリダ。

そのあと、メキシコの中部に向かうか、グアテマラに向かうかはまだ決め兼ねるとしても、メキシコの最東側から別の都市に移動しようとすると、かなりの時間が掛かるのです。

それで、その日は取りあえず、水浸しのアパートと動かなくなってしまった車のことを忘れるべく、 最初の停留所のある(といってもうちからは4時間)メリダ泊決定。

ホテルはちょっと気張って、お部屋の中にハンモックのある、コロニアル風に決定し、夜遅くまでそのハンモックにぶら下がったまま、数独に没頭。

雨漏りもない部屋で、何の憂いもなく、高い天井を見ながらハンモックに揺られる、その心地よさといったらもう!

この先のことは全く分からないけれど、でもその夜一つだけ心に誓ったこと。

それは、「今後どこにいくにしても、次に住む家には、ハンモックを吊るそう!」ってこと。

自分のやりたいことが、一つだけわかって、取りあえず良かった。

(続く)

2 件のコメント:

  1. ハンモック! それは大事だ!

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  2. Junji-san

    そうそうそうそう〜!

    お宅は如何ですか?お送りしましょうか?(笑)

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