2011年9月15日木曜日

あなたのご職業は?

若い頃、自分の職業を説明するのに困った時期があった。

”お仕事なんですか?”と聞かれて、”銀行員です。”とか”教師です。”とか”魚屋です。”いうのは、わかってもらいやすいし、なんとなく信頼がおける。

けれど、世間に認められていない、発展途上中の物書きとか、アーティストとか、作曲家とか、発明者なんてのは、世間に対してなんて言えばいいんだろう?

「小説家見習い」とか「芸術家見習い」?そして、私が是非やってみたい仕事の一つ・・風呂屋の番頭なんてのは、カテゴリー的には何??サービス業?それとも、ホスピタリティ系?

おっと、しかし、風呂屋の番頭なんてのは、あまり愛想が良すぎたり、微に入り細に入りサービスされたら困る訳で、ある程度つっけんどんで、”それよりわたしゃ、このテレビ番組見るのに忙しいんだよ”くらいの素っ気なさがある人の方が、お客としては助かるので、 やっぱりここは、石けんやシャンプーや、入浴後の飲み物などを取り扱う「販売業」くらいにしとくのがいいのでしょうか?


ところで話しが逸れましたが、先日のクイズの答えを発表します。
まずはこの写真を見て下さい。


 クレーンが近づいて来て・・
 白い物体のうち、一つ目を運びます。
 宙に浮かんだ白い箱は・・



この足と合体して・・
こうなります。(見つめるのは、お掃除のおばさん)




中はこんな感じ。窓がたくさんついているのが特徴です。(暗くてわかりにくいけど・・)





なんとこの物体、この地域を時たま襲う、ハリケーンを観測するためのハビタット(小屋)なんですね〜。


ちなみにこのプロジェクト、とあるテレビ局から、ハリケーン撮影用に依頼されたもので、相棒が設計しました。(←ここ、重要ね。/本人談)


窓は、撮影カメラ用の為に各方向に作られています。足が長いのは水かさが増した時のためで、窓ガラスのガラスは、絶対に割れない、特殊な材質で出来ているそうな。地元の溶接工に頼んで作ってもらい、写真は、それをうちのスタジオの脇に、クレーンで納品しているところのものです。



しかし、世の中にはほんとに変な仕事があったものですよね。
「ハリケーン撮影用観測小屋設計士」だって。
なんじゃそりゃ?

しかもこのハビタット、引っ越し代だけで3万円也!


一体、こんなもの、嵩張るばかりで、最終的にはどうするわけ?と超現実的な私は思ってしまうのですが、納品の際、居合わせた地元の住人からは、”この家の一ヶ月の家賃は?”、”ハンモックはどこに掛けるのか?”(地元の人は未だ、これで寝る人も多い。)など素朴な疑問も上がったらしく、本人は周囲の脚光を浴びて、一人ご満悦。

そして、そんな変わり者の相棒を横目に、しばし無言の、私とお掃除おばさんなのでした。



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