知人に、世界中を旅して回る女性がいる。
日本を離れ10数年、行く先行く先で仕事を見つけては、旅を続け
”板の上でも熟睡できる”、と豪語するも、”どうして日本に戻ら
”なまるから。”
物が豊富で、何一つ不自由を感じる必要のない母国。
帰る故郷のある有り難さ。
アフリカだけでも、単独で3周した彼女には、その有り難みが、人一
まるで修行僧だな、とその時感じたことを、今でも覚えている。
果たしてレベルこそ異なれど、私も同じような理由で、ここに留ま
基本的インフラの欠如に加え、欲しいものが簡単に手に入らない。
治安に、労働条件の問題。
働き者は日本人だけじゃないんだと、国を出て、はじめて気がついた。
日本に居た頃、自分が普通に享受していた、週二日の休み、有給(もし勇気を出せ
仕事中に胆石の激痛に倒れた同僚は、悪評高き、公立病院に担ぎ込
他に選択の余地がないのだ。
私達、先進諸国民のように、”恐ろしいから、プライベートの病院
表向き華やかなホテルの裏側では、ボールペン1本与えられず、長時間労働は当たり前、強制的に持たされた備品が壊れて弁償し、手違いで予約したツアー代を自腹で払い、それでも、他の職場よ
今日も明日も
そして、恐るべき事に、こんな悪しき条件の基で働くために、毎日
そんな彼らの姿を見ながら、終わりのない戦いに挑む彼らの心境た
そして、理不尽と、不自由と、重圧の中、私達より、更に厳しい条
なまってはいけないと思う。
どこにいても、何をしていても、自分なりの方法で、常に目を見張り、世の中で、何が起きているか、見つめなければな
厳しい目で、そして愛情を持って。
時間が許すなら、旅に出て(それが隣町でも)、自分がどんなに恵まれた環境
不自由さが、真に生きるということが、どういうことか、少しでも
3月11日・日本人に取って、特別な日に寄せて。
追伸:昨日、食堂のテレビでは、2年前の映像が、ドキュメンタリーとして流れていました。同僚には、数々のお悔やみの言葉を受け取りましたので、皆さんにもお伝えしたいと思います。
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